品質管理の基本|初心者に分かりやすいサイト > 未然防止型QCストーリーを使いこなす!
未然防止型QCストーリーを使いこなす|未然防止型QCストーリーは安全を目指すことにも適用できます。近年,地震,台風,大雪などの自然災害に備える活動はその重要性を増しています。熊本の地震などにも事前に適用できた手法だと言えます。
危険な作業、場所を改善する
未然防止型QCストーリーは安全職場を目指すことにも適用できます。手順としては,対象となる作業または場所を特定
して,「挟まれる」「転落する」「転倒する」などのリスクの大きさを評価していきます。作業におけるリスクの大
きさを評価する方法などは厚労省などから公表されていますので参考にしてください。
設備・機器の故障によるトラブル、事故を防ぐ
人に起因する意図しないエラーばかりでなく,設備?機器の故障によってトラブルや事故が発生することがあります。
たとえば,予想もしない部品が壊れて不良品が大量に発生することや,チョコ停止が頻発し作業がスムーズに続けら
れない時などがあります。このような事態にならないように,今までの故障事例を故障モードー覧表にまとめ,対象
となる設備?機器をその構成要素に分けたうえで起こりうる故障を洗い出し,予防保全を行いましょう。
自然災害の問題
近年,地震,台風,大雪などの自然災害に備える活動はその重要性を増しています。病院では,災害を想定して,過
去の事例から災害発生時に起こりえる事象(棚の転倒,ガラスの散乱,エレベータの停止など)をみんなで出し合
い,適切な備えを行いました。結果として,防災マニュアルを作成し飲料水や毛布などを確保したり,帰宅経路を決
めたりしました。このほか,災害を想定して,業務を続けるためにはどのような準備をすればよいか,未然防止型QC
ストーリーで検討するのも有効です。
このように作業,設備、機器,職場など適用できる場面はいろいろあります。また,検討するリスクも人による意図し
ないエラー,設備・機器の故障,自然災害時の事象など多岐にわたります。職場の責務である安全、品質、納期、コス
ト、生産性、環境などの面からこれらについて検討することで,職場の問題を未然に防止しましょう。